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ラジオ番組 みんなの健康ラジオ

こどもの難聴/大人の難聴

2026年8月6日放送2026年8月13日放送

2026年8月6日放送

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2026年8月13日放送

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こどもの難聴(放送内容 資料はこちら

難聴とは、聞こえにくいことです。皆さんも健康診断でヘッドホンをつけ、聞こえたらボタンを押す検査をやったことがあると思います。一般的に30デシベルが聞こえたら正常です。聞こえないと何が困るのかというと、お子さんの場合ことばが習得できないことになります。大人と同じ検査は、検査の意味がわからなかったりヘッドホンが合わなかったりして、小学校に上がるくらいにならないとできません。

近年、生まれてすぐ、入院中に行われる聴力のスクリーニング検査が普及し、横浜市を含めた自治体からの補助も出るようになりました。生まれつき難聴があるお子さんは1,000人当たり2人程度で、他の先天的な異常より頻度が高いため、検査を行う意義が高いとされています。検査で難聴がわかり、尿検査で先天性サイトメガロウィルス感染症が判明した場合、抗ウィルス薬を投与することで難聴の進行を抑えたり、改善させたりすることが可能とされます。

新生児聴覚スクリーニング検査は、赤ちゃんが寝ている間にできる検査で、体の負担が少ないものです。検査は自動で音を聞かせて脳波を測るAABRと、音に対する内耳の反応を測るOAEの2種類の検査があります。耳鼻科の学会としては、AABR検査の方を推奨しています。いずれの検査でも「パス」か「要精密検査」かの結果が出ます。ただし、「パス」しなかったから難聴と確定したわけではありません。

要精密検査となった場合でも、多くの場合は難聴ではありませんので、精密検査や今後の経過観察で難聴が否定されていくことになります。要精密検査の場合、二次検査医療機関または精密検査医療機関に紹介されます。そこでABRまたはASSRという検査を行います。いずれも脳波の検査ですが、ASSRでは高い音から低い音まで、色々な周波数の検査が可能です。

それ以外の検査として、太鼓や鈴などの楽器、ガラガラ、お母さんの声などを使って音を聞かせ、反応を見る検査のBOAや、音が出た方向を見るとおもちゃに光が当たる、動くなどの条件を覚えさせ、その反応を見る検査のCOR、音を使った遊びの反応を見る遊戯聴力検査などがあります。本当に聞こえないお子さんを早く見つけ出し、適切な治療に結び付けることが大切です。

大人の難聴(放送内容 資料はこちら

難聴は聞こえにくいことです。健康診断では、一般的に30デシベルの音が聞こえたら正常とされます。耳垢が耳栓のように詰まっている場合や、中耳炎、突発性難聴、また年を取ることなどで難聴となります。
最近、難聴と認知症が密接に関わっていることがわかってきました。

認知症は、単なる物忘れとは異なります。昨日の夕飯で何を食べたかを忘れるのではなく、夕飯を食べたこと自体忘れてしまうほどになります。記憶障害以外にも、時間や場所の感覚がわからなくなる見当識障害、理解や判断力の障害、物事を筋道立てて考えて実行する能力の障害、感情表現の変化などの症状があります。

認知症の患者さんが100人いらっしゃるとすると、そのうち予防できるのは35人程度とされます。糖尿病や運動不足、高血圧や高コレステロールなど色々な要因を解決することで認知症を予防することができます。これらの要因のうち、難聴が最も認知症を予防できる人数が多く、100人のうち6~7人と言われています。

なぜ難聴を放っておくと認知症になるのでしょうか。理由には二つの仮説があります。
一つは、難聴のために社会に出るのが億劫になり、他人との会話や新しい体験といった、脳を活性化する機会が減り、脳が衰え、認知症が進行するという、カスケード仮説です。
もう一つは、難聴のために会話の中で聞き取りにくい部分を補うために、記憶や理解を担当する脳の部分が過度に使用され負荷がかかってしまうことで認知症が進行するという、認知負荷仮説です。

難聴のうち、治療可能なものは限られます。とくに年を取ることで生じる加齢性難聴は治りません。自分の聞こえが治らないのなら、音を加工して聞こえ易くするしかありません。つまり補聴器を使用するしかないのです。補聴器は細かい調整を繰り返す必要があります。補聴器を使用して積極的に社会に参加し、適切に脳を活性化させることで、認知症を予防していきましょう。

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